解析

論理的解明

観察と分析の結果を統合し、「なぜその現象・事象が生じたのか」という相関関係や法則を導き出し、解決策につなげます。

Interpretation Value Imaging Analysis

密着不良

密着不良とは本来必要な密着強度が得られていないか、何らかの原因で密着強度が低下し、膜などが剥がれてしまう現象です。                     原因としてよくあるのが、基材表面が何らかによって汚染されていることで膜などが剥がれてしまうことです。また、基材の表面状態や接着剤自体に原因があるケースもあります。密着不良原因を調査し、原因を解明することによって再発防止に役立ちます。

ドアハンドル メッキクラック
ドアハンドル メッキクラック
引き剥がした接着剤×150 密着不良
引き剥がした接着剤

変色

変色とは、本来あるべき色合いから何らかの要因によって異なる色となってしまうことです。これは様々な要因によって生じます。                   金属の変色であれば腐食であったり外部からの汚染等が要因であることがあげられますが、樹脂の変色では紫外線による劣化等も考えられます。変色すると、不良品として扱われることが多いですが、本来の機能を失っているかどうかは別です。よって、変色部分は正常な部分と比較して何が違うのかを調査することが必須となってきます。

Al箔の変色×300 同軸照明
AI箔の変色
塩ビ管
塩ビ管の変色

評価

測定や検査は数値化したり、画像化したりすることを示しますが、評価はその結果について良し悪しを決めるため基準が必要となります。製品が規格通りに仕上がっているか評価するためです。                              デジタルマイクロスコープやレーザ顕微鏡を用いて凹凸や形状、長さや高さ等を観察し計測することができます。また、ごく小さな製品や部分であれば、走査電子顕微鏡や走査型プローブ顕微鏡により評価が可能です。

線引き×1000 3Dカラー
線引き目盛り部分
マイクロスコープによる3D画像
塩ビ管凹凸 評価
塩ビ管表面文字
高さ計測

劣化

劣化とは品質が低下することです。
ゴムを例にすると硬化やひび割れを生じたりすることが挙げられますが、代表的なのはブルーミングとブリードです。ゴム内部に配合された薬剤が表面に析出してくる現象で、粉状であればブルーミング、液状であればブリードといいます。これら析出物の成分の調査には、拡大観察、元素分析、成分分析を行うことによって、ゴムに含まれる薬品であることが確認できます。

ゴム栓のブルーミング
ゴムバンド繊維劣化×50
ゴムバンド繊維のブリード

汚染

汚染はコンタミネーションとも言われ、本来存在しえない物質が混入、あるいは付着することです。
電気接点に有機物等の非導電性物質の汚染があると、導通不良の原因となります。この付着した異物を分析することによって物質を特定し、使用環境の推測や、加工した製品の作業環境の見直しにもつながります。
汚染は様々な製品で起こりえますが、汚染物は環境中のゴミであったり、機械加工に使用している油であったり様々です。これらを分析することで原因を特定していきます。

接点に異物(汚染)×80
接点に樹脂様の異物
基板付着物(汚染)×100
基板に液状の付着物

腐食

腐食とは、物体が周囲の環境との間で化学反応を起こし、本来の性質、機能を失うことです。錆は金属の腐食生成物を示します。
金属部品では表面に形成される不動態被膜によって錆びにくい状態を保つものもありますが、さらに保護するためにクロメート処理やめっきなどを施すことで防食します。しかし、これらの保護層が破壊されると腐食は進行します。様々な因子によって腐食は生じますが、腐食性因子を元素分析や腐食生成物の成分分析によって解析することが、腐食要因調査の第一歩となります。

洗濯はさみの金属リング(腐食)×40
金属リングの腐食
US材の腐食×2000 同軸
SUS板の腐食